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2011年10月14日金曜日

織機について

生地幅の話に続き

◇織機の話

  • ジェット織機
  • レピア織機
  • 力織機(シャトル織機)
前回の生地で織機には大きく分けてこの三つがあるのをご紹介しました。

上二つが"高速織機"と呼ばれるもので、読んで字のごとく、非常に速いです。

その下の力織機が今流行りの織機ですね。昔の織機で遅く、職人が
ヨコについていて止まったら調子を合わせて・・・という非常に手のかかる織機なのです。
それに数が少なくなってきています。木の船のようなもの(シャトル)が糸を積んで行ったり来たりします。
その木を微調整できる職人が非常に少なくなってきているのも織機がなくなってきている
原因の一つでしょう。
運動部だった方はシャトルランという言葉を聞いたことがあると思います。
あれも行ったり来たりしますよね。あとスペースシャトルとか。。
当然織機の方が歴史が古いわけですから織機のシャトルからできた言葉なんですね。

ハナシがそれました。。

またその3種の織機の中にもいろんな種類があります。
  • 複雑な織模様の生地が織れるジャカード織や
  • 着尺の着物用の織機などなど。

◇シャトル織機と高速の違い

何が違うと思いますか?当然職人の気合いも入っています。

風合いが違うのです 

洋裁でいえば高速織機はミシン シャトル織機は手縫い といったカンジですね。

シャツなどはミシン縫いが向いていますが着物は手縫いのふっくらとした感じが向いています。

今はナチュラルブームでふっくらとした生地が流行っていますよね。
そうしたニーズと産地のセルビッチ(両耳に赤い糸を入れる)ブランド化が成功した結果
今力織機はどこもいっぱいで数年先の予約も入っているんだとか。

 当店でもシャトル織機を使って織った生地があります。
代表的なもので938のギンガムチェック。ビンテージギンガムと呼んでいます。

938 ビンテージギンガム

2000の生地も一部、シャトル織機を使っています。
2000シリーズ。無地、ギンガム、その他チェック揃えています。

 共にあえて当店では固仕上げでシャキっとした生地にしています。
でもどこかやわらかい そんな雰囲気に仕上げました。
ぜひ触ってみてください。サンプルも御座います。

以上生地講座でした!


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